給付金 不正受給事件 うその申請の際にほぼ同内容の書類提出か

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給付金不正受給事件
容疑者がインドネシアで逮捕

20222年6月国から支給される「持続化給付金」をだまし取ったとして指名手配されていた47歳の容疑者がインドネシアで逮捕された事件で、容疑者のグループがうその申請を行う際、名義人の個人情報以外はほぼ同じ内容の書類を提出していた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。警視庁はこうした申請を繰り返したことが不正の発覚につながったとみて、詳しいいきさつを調べています。

住所・職業不詳の谷口光弘容疑者(47)はおととし、新型コロナウイルスの影響で事業収入が大幅に減ったといううその申請をして国の持続化給付金300万円をだまし取ったとして全国に指名手配され、日本時間の8日、インドネシアで現地の警察に不法滞在の疑いで逮捕されました。

一家4人を含むグループが全国各地で名義人を集め、うその申請を代行していたとみられていますが、申請を行う際、名義人の個人情報以外は収入の額を含めてほぼ同じ内容の書類を提出していた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。

こうしたケースは名義人の数が増えるにつれて多くなったとみられ、制度を所管する中小企業庁はおととしの夏ごろに申請内容に不審な点があることに気付いて支給を中止していました。

警視庁は同じ内容の申請を繰り返したことが不正の発覚につながったとみて調べるとともに、谷口容疑者の日本への移送の手続きを進め、今後詐欺の疑いで逮捕する方針です。

国から支給される「持続化給付金」をだまし取ったとして指名手配され、インドネシアで入国管理法違反の疑いで逮捕された谷口光弘容疑者について、インドネシアでの生活ぶりについて取材を進めると、数か所でナマズの養殖ビジネスを拡大しようとしていたことがわかりました。

谷口容疑者が逮捕された時に滞在していたスマトラ島南部のランプン州の警察などによりますと、谷口容疑者はふだんは首都ジャカルタで生活し、州内のカリレジョというまちに先月以降3回ほど訪れ、ナマズなどの魚の養殖ビジネスを行っていたということです。

谷口容疑者にナマズの稚魚を販売していた地元の男性は、先月から取引を始め、一度に50万匹も購入することがあったとして「たくさん仕入れてくれるので、とても儲かった」と話しています。

容疑者は地元の人たちに稚魚の養殖に参加しないかともちかけて、住民たちが育てた魚を買い取り、「日本の友人からこのビジネスに投資する金を集めていると話していた」ということです。

谷口容疑者は、スマトラ島の別のまちでも養殖場を持っていたということで、おととし10月にインドネシアに入国後、数か所でビジネスを広げようとしていたとみられています。

また谷口容疑者が滞在許可を更新するためにインドネシア政府に提出したとされる文書に、居住地として記載された首都ジャカルタのアパートについて、NHKが現地で確認したところ、1年半前から誰も住んでいないことがわかりました。

谷口容疑者はジャカルタの入国管理局の施設に拘束されていますが、今後、日本に移送される予定です。

詳細情報

メディア名 NHK
メディア記事のURL https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220609/k10013665031000.html
発生日時 1905/07/12
当時の年齢 47
名前 谷口光弘
職業 職業不詳
罪名 詐欺の疑い
犯罪場所 東京都内
警察庁の名前 警視庁
警察署のURL
状況(書類送検か逮捕かなど) 逮捕

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給付金 不正受給事件 うその申請の際にほぼ同内容の書類提出か | NHK

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